2013年 10月 23日
片山津編 ・ 加賀の旅 1 |
先週、仕事で加賀の方に旅をする機会がありました。
中高時代に福井市に住んでいましたが、加賀にはほとんど行ったことがなく、とても楽しみな訪問でした。主に行くのは、やっぱり建築探訪です。
まずは、片山津温泉近くにあるHiver bosque(イヴェールボスケ)というカフェです。
堀部安嗣氏設計の控えめな品のあるカフェで、広大な草原の中にポツンとあります。
気持ちのよい風景にとてもあっています。
ケーキとクッキーを売っているショップの奥に、カフェのコーナーはありました。少しフロアを上げて遠くの景色がよく見えるようにデザインしてあります。家具もオリジナルで頼まれているようで、建築空間によくあいます。
庭も緑が引き立つよな、品のあるデザインでまとめられています。
周囲の自然と建築にあった、環境デザインのまとまりを感じました。
長く伸びた庇には樋がなく、足元に砂利を敷いて雨水が流れるようにしてありました。最近この庇の長い屋根に魅力を感じていますが、機能的に樋を無くすのには難題があり、めったに出来ません。いつかは雨垂れが感じられる建築も作りたいと思います。
次に訪れたのは、片山津温泉の中にある 街湯 という市民と観光客が交流できる温泉施設です。建物からは白山連峰を背景に美しい柴山潟の眺望が楽しめます。
谷口吉生氏設計の超モダンな建築です。同氏が設計された東京の葛西臨海公園の展望台のデザインと似ています。
ガラス張りの2階はカフェレストランになっていて、潟テラスと森テラスから心地よい景色が望めます。
今日はとても素晴らしい秋晴れで空も潟も美しい青に染まっていました。
おいしい北陸の幸のランチをいただいて、次の金沢に向かいました。
こちらは1階に 潟の湯 と 森の湯 があり、男湯と女湯が日替わりの交替制になっているようです。帰りに入っていこうと思いましたが、時間がなく実現できませんでした。次回に機会があれば必ず入りたいと思います。
by hitohito-net
| 2013-10-23 16:12
| 向井一規